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【解説】Apple Carの噂がある寧徳時代新能源科技(CATL)と比亜迪(BYD)とはどのような会社なのか

2021年6月8日現在、かねてより噂されているアメリカApple社の電気自動車(EV)向けのバッテリー供給について中国の寧徳時代新能源科技(CATL)や比亜迪(BYD)と初期段階の協議が進んでいる噂があるようです。

そこで今回は、まだ日本であまり認知されていない寧徳時代新能源科技(CATL)と比亜迪(BYD)について簡単にわかりやすく解説をしていきます。

これらからAppleとタッグを組んで自動車業界を変えていく存在になるかもしれない2社なので今のうちに要チェックです。


寧徳時代新能源科技(CATL)とは?

中国福建省に本社を構える世界最大手の電気自動車用、バッテリーメーカーです。

寧徳時代新能源科技の読み方は(ねいとくじだいしんのうげんかぎ)となっており、CATLとはContemporary Amperex Technologyの略となっています。

創設者兼CEOは曾毓群(ゼン・ユクン)さんというお方です。
ゼン・ユクンさんは、かつてアメリカAppleの「Mac book」のバッテリー技術開発に携わっており、その後2011年にCATLを立ち上げ、わずか10年で中国で最も裕福な人々の1人に選出される程の資産家となりました。

CATLは日本で一般的にあまり知られていませんが、実は世界のバッテリー市場をリードする会社です。

2017年にはそれまで圧倒的に世界のバッテリー市場を牽引してきたパナソニックの販売量を抜き、創業6年目にして世界のシェアNo.1の座を手に入れています。
そこから2020年まで世界シェアで3年連続首位を走り続ける凄い会社です。

CATLが世界市場を牽引できる理由

高い技術力と量産設備が大きな要因でしょう。
今、世界中で話題のテスラモーターズもCATLとEV電池の共同開発をしているほどです。

CATLの技術力を裏付けたのは2020年6月、これまでのEVバッテリーのスペックを遥かに超える「超寿命電池」を開発したことが有名です。

これまではテスラモーターズが開発したバッテリー「ModelS」と「ModelX」の”8年使用または24万キロ”というのが最高のバッテリーとされていましたが、CATLの「超寿命電池」は”16年間または200万キロ”という従来品と比較して走行距離で8倍以上の性能を持つバッテリーを開発したのです。

さらに、この「超寿命電池」はすでに量産体制を整えており従来品と比べても価格の上り幅が10%未満に抑えられることに驚きです。

この確かな技術力と量産体制を整えるスピード感が世界を牽引できる理由なのかもしれません。

これまでの実績

アメリカのバイデン大統領誕生からEVムーブメントが起こっている昨今。

EVに欠かせないバッテリーで世界シェアNo.1のCATLには各国の自動車会社から引っ張りだこなようです。

先に紹介したアメリカのテスラモーターズを始めゼネラルモーターズ、ドイツのメルセデスベンツ、フォルクスワーゲン、韓国の現代自動車、日本のトヨタ自動車、日産自動車に至るまで世界中の有名メーカーがCATLとパートナー連携を結んでいます。

最近ではホンダ自動車が2020年に7月にCATLと「包括的なパートナーシップ」を提携し、2030年までの目標である全車両の3分の2の電動化に向けて動き出しています。

そして今回、EV市場注目の的であるApple社のEVに搭載されるバッテリー供給元としてCATLとの協議が進んでいるとの噂です。

もしこれが本当ならばCATLの「超寿命電池」×Appleのソフトウェアテクノロジーでどんな自動車が誕生してくるのか、目が離せませんね。


比亜迪(BYD)とは?

中国広東省に本社を置く、電気自動車メーカーです。あの世界的に著名な投資家ウォーレン・バフェット氏が出資した会社として有名です。

比亜迪の読み方は(ビーワイディー)となっており、BYDとは漢字の読み方をそのままアルファベットにしたものになっています。

もとは電池メーカーとして1995年に設立され携帯電話機用2次電池では、エリクソンやノキアのバッテリーサプライヤーとして2008年中国シェアでNo.1の実績を持っています。

2003年に国営自動車工場であった「秦川自動車」を買収し自動車事業へ参入。

2008年には、バッテリーメーカーの技術を活かし世界初の量産型プラグインハイブリッド「F3DM」を発売。これはトヨタ自動車の「プリウスPHV」より約3年も早い発売であり、世界的にBYDの技術力を象徴させる出来事だったようです。

これを機にBYDは電気自動車(EV)も発売。2017年にはテスラモーターズを抑え電気自動車の世界販売台数No.1になっています。

そこから現在まで、BYDは中国国内における新エネルギー車メーカーに代表される1社として確固たる地位を築いています。

BYDの特徴

バッテリー技術に加え、2010年にメルセデスベンツと連携して飛躍的に向上したデザイン性が特徴と言えます。

もともとBYDは「そっくりさんメーカー」と呼ばれる程、日本車をはじめ他社自動車のコピー品を自社製造していました。

しかし、2010年にはベンツと連携。2016年にはアウディの元チーフ・デザイナーであるヴォルフガング氏を迎え入れることでオリジナルデザインの洗礼された自動車を生み出すことに成功しています。

さらに2019年にはフェラーリ、ダイムラーなどから有名デザイナーを迎え入れ、約200名の専属デザインチームを設立することで「美」への追及を深めています。

Apple社との噂

今回、EV市場注目の的であるApple社とBYDとの協議が進んでいるとの噂です

独自仕様のEV製造を希望しているというAppleにとって、もともとバッテリーメーカーであり多種多様なバッテリーやEV技術を持ち合わせているBYDは強力なパートナーになる可能性がありそうです。

またApple、BYD共に”洗練されたデザイン”を追求しているためブランドの相互作用も期待できますね。

もしこれが本当ならばBYDの「完成系EV」「洗練されたデザイン」×Appleの「ソフトウェアテクノロジー」でどんな自動車が誕生してくるのか、これまた目が離せませんね。

 

というわけで今回は以上です。質問等はTwitterからお願いします。
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ご閲覧ありがとうございました。

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